でも、美琴は先生の言葉を聞いて思い当たる節があった


「先生それってもしかして初めて先生と食事に行った日?」


「なかなか勘が鋭いね、そうあの日、青葉は屋上にいたよね。俺はその前教室で三条に
告白されてキスされたときだった。
生徒から告白されてうれしくないって言ったらウソになるけど、でも俺は彼女には全く興味はなかったし付き合う気も全然なかった。
うれしいって気持ちは俺を慕ってくれてる気持ちがうれしいだけだった。
そんな時、なんとなく屋上にいってみようと思ったんだ。屋上についてまず目に付いたのはいつも見慣れている青葉の寝顔だった。正直、またこいつ寝てるのかって思ったよ。いつもはやり過ごすところその日は何故か近くで青葉を見たいって思ったんだ。近くに行くと静かな寝息が聞こえてきて熟睡している感じだった。そのときは青葉の存在はクラスの生徒の一人でなんとも思わなかったのにその穏やかな寝顔を見ているうちに無意識に青葉の唇にキスしてた」


先生が話してくれる言葉一つ一つに美琴は驚かされるだけだった。