美琴はなかなか聞くことが出来ないモデル、真人のことについて聞いてみた。
「先生、真人ってどんな人なの?なんか私たちの世界からかけ離れている存在なんだけど」
「そう?じゃあさ青葉が知ってる真人ってどんなヤツ?」
「え~と、まず近寄り難いくらいイケメンで~それでいて近寄り難いくらい頭脳明晰それで近寄り難いくらいお金持ちみたいな・・・とにかく普通では絶対に知り合えない私達女子高生には遠い存在の人かな。高杉先生も多分うちの学校の先生じゃなくてTMNの御曹司として会ってたら真人と同じで関わることのない遠い人って思ったと思う」
「ククッ・・・面白いね、そんな風に思われてたんだ。で?実際、青葉は俺に会ってどう思った?」
「先生は見た目と全然違った・・・・いつもにこやかだし、生徒一人一人ときちんと目を見て話してくれるし・・・・案外近寄りやすい近所のお兄さんって感じ」
「俺ってそんなに良い印象だったんだ。でも、真人はちょっと違うかな」
「えっ?真人は私の思う通りじゃないの?」
「真人は見た目すごくクールでパリコレに出ちゃうくらいモデルの中では一流の中の一流だけど、あいつ根はすごく気さくで話しやすい奴だと思うよ」
そっか・・・やっぱり人は見かけで判断しちゃいけないんだね。
先生も見た目と実際は違ったもんね。
なんだか先生の話を聞いてたら真人にすごく会いたくなっちゃった。
そうこう話しているうち目的地に着いたようだった。

