英語教官室には高杉先生しかいなかった。


「あれ?先生一人?他の先生は?」


「ああ今日は、皆会議で出払っているよ。そのまま帰宅するって言ってたからここにはもう戻ってこないよ。だから青葉の話全部きいてあげるよ」


そう言われると緊張度が増してくる。


「青葉、その辺適当に座てて今コ-ヒー入れてくるから」


先生がいなくなると美琴は教官室を見渡した。

初めて入ったこの部屋はきちんと整頓されていてソファーまで置いてあるちょっとリッチ
な作りの部屋だった。

主に英語担当の先生の意見交換やテストの問題を作ったりする部屋だって聞いたことがある。

今日たまたま他の先生がいないみたいだが美琴にとっては好都合だった。