美琴はこれからのことを考えながら歩いていたとき肩を叩かれて我にかえった


「青葉、なんかあった?」


「えっ?先生?どうしたの?」


「青葉、これから用事がある?帰り送ってあげるよ」


いつもはうれしいはずの先生の言葉にも今日は何となく後ろめたい気持ちがいっぱいだった

「あっあの今日はちょっと・・・・・・・」



「ん?用事がある?」



「えっと、ちょっと寄るところがあって・・・・・・」



「そう、じゃあそこまで送ってあげようか」



思わぬ高杉の言葉に美琴は慌てた



やばい・・・・・・


真人と食事することバレたらどうしよう・・・・・・


真人にも遼は誘うなって言われてるし・・・・


どうしよう・・・・・


「青葉?どうしたの?」


突然下を向いて考え事を始めた美琴に高杉は不思議そうに聞いてきた



「えっ?なっなんでもないよ?大丈夫です、自分で行けます」


高杉は美琴が明らかに動揺してるのが分かったがあえて何も突っ込まないことした


「そう?じゃまた明日」


「うん、さようなら・・・・・・」


先生にバレなかったかな?なんか、先生に嘘言ってごまかして真人と食事行くの気がひけるよ・・・・・・。かといって「遼は誘うな」って言うし・・・・

あ~もう!今回だけ!今回だけは仕方がないことにしよう・・・。

彩にも真人の友達紹介するように言われてるし、なんと言っても今回はあの美味しいイタリアンどうしてももう一度食べたかったんだもん!それに、高杉先生のこともいろいろ聞きたいしさ~。


さあ~て行きましょうか!


そういって美琴は約束のレストランに向かった・・・・・・・・・・・・・