「あらあら、 ずいぶん賑わっちゃって。 楽しそーじゃん。 湊のヤツ」 向かいの校舎から 放送室を双眼鏡で覗く 黒い影がそう呟く。 「いっちょ、 邪魔しに行ってやろっかなぁ、 暇だし~」 日差しを受けて金色に光る少し長めの髪 形の良いあご 大きなつり目気味の瞳 通った鼻筋 ニヤリと笑うと 意地悪そうな笑みにも関わらず 爽やかな空気が辺りに満ちる 日差しに反して冷たい風が流れてくると 彼は気持ちよさそうに伸びをする 放送部にまた一人近付く人間がいた。