先輩は少し悲しそうに微笑んだ。 あ、初めて、見る顔 「大事な人が いたんだけどね…… 遠くへ行っちゃったの」 そう答えた先輩の目には 僕は全然映ってなくて。 空虚な暗闇がそこにはある気がして。 僕は何も言えないまま。 先輩の髪からそっと手を離した。 「先輩が」 話しかけても やっぱり変にぼんやりしている。 今日の先輩は、おかしい。 「あの、僕でよければ ですが 先輩が、悩みとか あるんだったら いつでも、相談のります、から」