もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。




水泳部で塩素で色素が抜けてしまったらしい。


「今日部活ないんだー補習もないし、遊びに行こ?」

「賛成っ」


千穂も皐月の提案に乗り気だ。
あたしは、んーと考え込む。
慧斗がまたな、て言ってたよね?


「ダメ?」


皐月が首を傾ける。この表情を男の人が見たら惚れちゃうよ、きっと。


行きたくない訳がない。
この二人はあたしの知らない場所を見せてくれるかもしれない。


「………聞いてみる」


うん、そうしよう。と頷いて、あたしは立ち上がる。


「聞いてみるってどこに行くの?」

「3-5に」

「兄弟?」

「んー……」