もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。




何時もならこの時間は外に出て綺麗な場所を探しているはずだった。


―――――あたしは、こんなとこにいるべき?


先生は学校に行けと言ったけど、慧斗も一人で行動するなと言ったけれど。


そっと、あたしは右目に触れる。


「御堂さん?」

「あ、はい!」


坂口先生に呼ばれてあたしはハッとして手を離す。


「そんな心配しなくてもこのクラスの奴らは良い奴ばかりだから」


俺の太鼓判付きだから、と坂口先生はあたしが緊張してると思って優しく話してくれる。


「はい、大丈夫です」

「よし、じゃあ名前呼んだら入ってきて」


そう言って先生は先に入っていった。