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「進学、おめでとう」
朝一番、先生から言われたのは朝の挨拶でもなくて、この一言。
「………どうも、」
キッと先生を睨むけど先生はどこ吹く風だ。
あたしはというと、結局時間的に五教科の試験が日付が変わるまでに終わるわけがなく、漸く終わったのは深夜二時近く。
それから、あたしにつきあっていた慧斗は、解いたテストを先生のとこに運びに行って、ようやく眠りにつけたのは深夜三時。
しかもあまりに眠くてコンタクトしたまま寝てしまって朝目が開かなかった。今も激痛が右目を支配している。
「全教科満点は流石だ」
パチパチと拍手をしている先生。というか、どうして先生はそんなに早く結果も知ってるのだろう。
「それは、私が理事長だからだ」
「………」
「ほら、早く着替えて行きなさい」
もう、眠たすぎて口を開きたくないです。


