「喜ばしいことです」 にっこりと深見さんは笑う。 「今日から一人分増やしてくれ」 「今日からですか?」 「こいつ、住むから」 「かしこまりました」 深見さんは、笑顔で頷く。 ここに住む?誰が?あたしが? 「ちょっ慧斗どういうこと?」 「あんな場所に一人に出来るかよ」 「否、別に……」 「だからそんな痩せてるんだ」 なにがだからですか。 「お部屋はどうなさいますか」 「俺と一緒」 「もう決定事項?!」 深見さんも赤の他人なんだからもっと拒否してよー