もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。




「大吾、こいつは他の女とは違う」

「………総長っ」

「こいつだけだ………」


慧斗は、あたしの頭を優しく撫でる。よく分からないけど頭を撫でられるのは嫌じゃないからされるままになる。


大吾は、じっと慧斗を見つめた後、あたしに目を映して、溜め息をついた。


あたしの顔見て溜め息ついたよね?


「総長がそういうなら………おい」

「はい?」

「俺は大吾だ………総長裏切ったら殺す」


最後は低い声で脅される。


なんか、あたしと周りの雰囲気に差がありすぎる。


「ねぇ慧斗」

「ん?」

「なんかさ、あたしさ、自分の立ち位置分かんない」


偶々携帯拾って、ご飯食べて。それだけじゃないの?