流石だ。
しかし、当たってるけどハズレ。
「違うの?」
「半分当たり」
「んー……」
多分きっと今は出てこないだろうな
だって、俺達はまだ結婚はしていないのだから。
「………駄目、浮かばないや」
「残念」
「何て言ったの」
答えを知りたそうに見上げてくる雪那に顔を寄せ、頬にキスをする。
日本みたいにジロジロと見られることは少ないから、こうやって路上ですることに雪那も抵抗しなくなってきた。
慣れって恐ろしいと思う。
「知りたいか?」
「勿論」
「――――ジョンには、」
彼女、より妻、の方が俺は好きだ。
だってさ、彼女、て言葉より妻、の方が何だか良いだろ?
俺のもの、って力が強くなるから。
―END―


