『初めましてー。俺はジョン』
『初めまして……』
『お嬢さん、お名前は?』
ニコニコと雪那に話しかけるジョンに少しムッとする。
こいつだけには雪那を会わせたくなかったな
『雪那です……』
『雪那ちゃん。雪那ちゃんはこいつとどんな関係なの?』
馴れ馴れしく名前呼ぶなよ、と思いながら俺は雪那を引き寄せた。
ギュッと後ろから抱き締める形をとる。
『別にお前には関係ないだろ』
ジョンは目を見開き、次いで愉快そうに笑う。
『こんな可愛い子とお近づきになりたいだろ?』
『合コンするんだろ』
『それはそれ』
くそ、ああ言えばこういう……
「慧斗……?」
腕の中にいる雪那を見下ろすとそれほど英語を習得していない雪那は首を傾けている。


