もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。




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―――5年後。


穏やかな心地よい風が頬を撫でていく。
気持ちよい日の光を全身に浴びる。


あぁ、気持ちいい………このまま寝ちゃおうかな………


ぼんやり考えていたら、ガチャっとドアが開けられる音がした。


「ただいま」

「っおかえり!!っわぁっ」

「雪那!?」


出迎えようと勢いよく立ち上がって足を進めようとするとどうやら何か物が置いてあったらしく見事につまづいてしまった。


突然のことで体は床に向かって傾いていく。あと少しで激突―――の所であたしの体は浮いた。


「危な……」

「ごめん」


ハハッと乾いた笑みを浮かべると、あたしはさっきまで座っていた椅子に下ろされた。