何故気になったかは分からなかったが、ついていかなきゃいけないと思った。
雪那が消えて毎日探しても足取りが掴めない。
もしかしたら何か手掛かりがあるかもしれない。
俺の考えは当たりだった
「月が電話越しに叫んだのを聞いた。雪那、屋久島。この二つの単語を」
だから、来たと慧斗は説明してくれた。
月ちゃん………だから嫌だったんだよ。
あたしは小さく溜め息をついた。
月に連絡するのは本当は、嫌だった。でも連絡しなきゃ慧斗にばらす、なんて脅してきたから連絡してたのに……
月ちゃんのアホ
「ま、これで分かったろ」
「?」
「お前は俺からは離れられないんだよ」
今度また逃げても地の果てまででも追いかけるからな。


