「なんでって……」
「なんで離れる必要があるのよ!!」
「ちょっと、声が大きいよっ……!!」
「うぐっ」
慌ててベッドから立ち上がって月の口を塞ぐ。
抵抗する月を無視しながらドアの向こうの様子を窺う。
………聞こえてない?防音かな?
「んんー……ぷはっ何なのっ」
「こっちの台詞だよ」
バレたらどうするの、と月を睨む。
「あんたがそんなこと言うからでしょ」
「なんで」
「あのさ、なんでそう否定的と言うか、後ろ向きなわけ?」
「………そうかな?」
首を傾けると月はそうよ、と腕を組む。
「………別に死ぬわけでもあるまいし」


