きょとんと目をパチパチとさせた。
巻き込んで、ごめんなさい?
「どうして、謝るの?」
「だって、あの時あたしがあんたに表に出ろなんて言ったから……」
「それは、だって」
「何もかも、あたしが悪かったんだ…………」
グッと月は拳を握りしめた。
自分を責める月。
「月ちゃんは、悪くないよ」
バッと月が顔を上げる。
あたしはにっこりと笑みを向けた。
「月ちゃんのあの行動は、悪い事じゃなかったよ……ただ、運が悪かったんだ」
そう、運が悪かったんだよ。
金髪達に捕まったのは。
「でも……」
「ま、貴重な体験をどうもありがとう」
イヤミったらしく言ってみると、月はしばらく固まった後、呆れたように顔を歪めた。


