もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。




きょとんと目をパチパチとさせた。


巻き込んで、ごめんなさい?


「どうして、謝るの?」

「だって、あの時あたしがあんたに表に出ろなんて言ったから……」

「それは、だって」

「何もかも、あたしが悪かったんだ…………」


グッと月は拳を握りしめた。
自分を責める月。


「月ちゃんは、悪くないよ」


バッと月が顔を上げる。
あたしはにっこりと笑みを向けた。


「月ちゃんのあの行動は、悪い事じゃなかったよ……ただ、運が悪かったんだ」


そう、運が悪かったんだよ。
金髪達に捕まったのは。


「でも……」

「ま、貴重な体験をどうもありがとう」


イヤミったらしく言ってみると、月はしばらく固まった後、呆れたように顔を歪めた。