もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。




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ドルルンッとバイクのエンジン音が倉庫内に響く。


倉庫にいる皆は楽しそうに会話を弾ませている。


「今日は沢山集まってるね」

「暇なんだろ」

「暇って………」


なんて適当。
今日は暴走の日でもないらしく、こんなに集まるのは稀らしい。


あたし達は、倉庫の中を突っ切って何時もの部屋に入る。


「あ、月ちゃん!!」


中には、遠矢と月がいた。
遠矢はあたし達に目を向けるとすぐに手元の雑誌に目を戻す。


月は、あたし達に気付くと、何とも言えない表情をした。


「怪我は大丈夫?」


あたしは月の座るソファーに駆け寄る。


「あんたこそ」

「あたしは大丈夫だよ」

「そう………座るならこっち」


あたしは月の右側に座ろうとしたら手を掴まれて左側に座らされた。