「ドリンクバー。何飲む?」
「ん~よく分からないから慧斗と同じでいいよ」
「俺ホワイトサイダー」
「分かったよ」
慧斗は、呆れながらドリンクバーに向かっていった。
その背中を見つめながら、奏があたしに話しかけてくる。
「雪那ちゃん」
「なに?」
「雪那ちゃんって不思議だね」
ニコニコと満面の笑みで頬杖をつきながら奏があたしに言う。
不思議って……
「そう?」
「だって慧斗をたった何分かで変えたんだから」
「?」
「あいつ、あんなに優しくないんだよ?いつもは」
あたしは、ドリンクバーにいる慧斗を見た。


