「障害者になるあたしを側に置かない方がいいんだよ」
それにね、あたしは、好きと言う感情をイマイチ理解していないから。
「………慧斗は、知ってるわけ?」
「知らない。言ったじゃん月ちゃんにだけ特別にって」
「どうしてあたしには話したのよ」
「安心させるため?」
慧斗は、あたしのじゃない。
あたしは、慧斗の姫なんかじゃないから。
だから、安心していいよ。
君から慧斗は取らないから。
「あんた――――……」
月が何かを言おうとしたとき、ガラガラっと大きな音に遮られた。
「おはよー」
入ってきたのは金髪とその他複数。


