もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。




でもね、あたしはずっと一緒にはいられないから。


「理由を言いなさいよ」


納得いく内容じゃないと殴る、と月は言う。
ちょっとそれ矛盾……さっき、どうして慧斗の隣にいるの!!で殴られたばかりなんですけど。


まぁ、いっか。


「んーじゃあ、月ちゃんに特別に教えてあげる。」


誰もあたしと先生しか知らない真実。
それを君に話すのは、大丈夫だと思ったから。


「あたしの右目ね、全く見えないの」

「!」

「もうすぐ左目も見えなくなる」


つまり、失明するの。


だから、一緒に居られなくなる。


まさか、そんな内容とは知らなかった月は、目を見開いてついでに口まで開いている。
間抜け面に見えて笑える。