もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。




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月についていってついた場所は倉庫から少し離れた場所にある古びた公園みたいな所だった。
遊具もなく、本当広場みたいな場所。


月は、あたしと距離を置くなりあたしを睨みつけた。


「どうやって慧斗に媚びたかはしらないけど、あたしは認めない」

「あのさ、ちょっとあたしの話を……」

「あたしより弱いくせに慧斗の隣にいるなんて!!」


ギリッと月は拳を握りしめる。彼女はやる気だ。
あたしの話なんか聞く必要はないとか思ってるだろうなー大切なのに。
君は、勘違いをしているのに。


これは、タイマンとやらは避けられないなぁー。何するか分からないけど、なんかワクワクするよ。


ジャリッと砂が擦れる音がして、気がつくと目の前には月の拳が。


「ぅわっ!?」


反射的に屈むと、頭の上でヒュッと風を裂く音がした。