というか、あの金髪は地なのかな?綺麗だなぁー。
「雪那ちゃん、月とは初めてだねー」
「ここに、女の子初めてだよ」
「んー正確には月は黒龍じゃないよ?」
「違うの?」
「月はね―――「許さない!!」
奏と話していたあたしは、月の大きな声に会話を中断させる。
月を見ると今度はフルフルと握り拳をして体を震わせている。
そして、あたしを睨むなりまた指差す。
「あんた、表へ出な!!」
「………へ?」
「いいから!出なさい!!」
月は、そう吐き捨てると大股で出ていってしまった。
呆然と月がいた場所を見つめる。
「なんだあいつ……」
遠矢が呆れたように言う。


