「ちょっと待て」


数歩歩いたあたしを止めた声にあたしは体ごと振り返る。


「?」

「お前、俺らと変わらないくらいの年だよな?」

「16だよ?」


ヤバいずっと聞いていたいーとか思いながらあたしは答える。


「2つ下か………」

「学校は?」


可愛い系の彼に聞かれて、あたしは行ってないと言う。


「行ってない?どこ?」

「入学してないから」

「…………だからか」

「?じゃ」


今度こそ、歩きだそうとしていたあたしは、また呼び止められる。