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次の日。



多くの国民が見守る中、ヴェルヌとミュリエルの結婚式が盛大に行われた。



純白のドレスに身を包んだミュリエルは誰もが目を奪われるくらい美しく、同じように正装したヴェルヌもいつにもまして美しかった。



(綺麗…)



すぐ側でふたりの様子を見ていたラナは、その美しさに目頭が熱くなった。



「ミュリエル…おめでとう。本当に綺麗よ」

「ありがとう」



そして……ミュリエルはヴェルヌに手を取られ広間へと歩み出す…



そんなミュリエルの後ろ姿を見ながら、ラナも夢見ていた…



いつか……私もスティーク様と…