いちばんの星 -side episode-



「結、婚…?」



ラナのまさかの言葉に、エルトは驚きを隠せなかった。



「だってあなた…」



エルトは感じていたのだ。



ラナがスティークに思いを寄せているのではないか、と。



ヴェルヌとミュリエルのふたりが結ばれるまでの事を知っていたエルトは、その陰でスティークとラナが一役かっていたという事も知っていたのだ。



「それは、スティーク様ではないわよね?」



思い切ってスティークの名前を出してみたが、ラナは何も言わず頷いた。



エルトがスティークの名を口にした事に疑問を抱く余裕など、今のラナにはなかったのだ。



「なら…その結婚は幸せなの」



あなたはそれで…幸せになれるの…?