その時だった。 「ちょっ、お客様!困ります!!」 バタバタという音と店員の声が店内に響いた。 「何かあったのか?」 「…さぁ」 エバンもラナも、音のする方へと顔を向ける。 そんなラナの目に飛び込んできたのは… 「…嘘」 店員が静止するのをふりきって真っ直ぐにこちらに向かってくる人物を見て、ラナは言葉を失った。 「ラナっ…」 ふわりの薄い茶色の髪が揺れる。 「スティーク、様…」 驚いているラナには構わずに、スティークはラナの手を取ると強引に立たせる。 「行こう」