「ヴェルヌ…」



ずっと弟のようだと思っていた。



自分が支えなければ、背中を押さなければ…と。



いつの間にか、こんなに強い人間になっていたのかと思うとスティークの表情が緩む。



「ありがとうな」

「ああ…」



ラナ…俺はきっと君が好きなのかもしれない…



でも、怖いのかもしれない。



誰かを本気で愛することが…



君を…愛することが……



俺は君を、どう思っているんだろう……