帰ろうと思って 振り返って歩き出した瞬間 …頭に 「ガツンッ!」 鈍い痛みが走った。 「痛あ…!」 「えっ!ごめん!」 思わずしゃがみこむと 誰かが走りよってきた。 「ごめん!」 「いえ…」 顔を上げると"あの人"が 目の前に立っていた。 「大丈夫?」 思ったより優しそうな顔。 汗をかいてるのに 爽やかで。 心配そうに わたしを覗きこむその顔に 胸の奥が …きゅんとした。 .