優しく慣れた手つきで 私の服に手をかける。 わたしは涼の何人目だろう。 そんなことを考えつつ 体を任せる。 あとから泣くなんて目に見えている そういう子たちを実際見てきたのだから でも せめて 今だけは 目の前の微かな幸せを掴んでいたい。