あたしは何も出来なかった。 やがてお守りは底へと消えていった。 「あははっ!ドンマーイ」 「行こっ」 結菜は、茫然としていた。 ...なんで? 何でこんなことされなきゃならないの? 最低だよ... 「―許さない」 あたしは心に決めたんだ。 「絶対、いつか潰してやる」 結菜は... 「うん。大切なもの全部、奪ってあげなきゃね」 だってあたし達の大切なもの、捨てたから。