「わ、もうこんな時間!帰ろー★」




結菜の声で、あたし達は外へ出た。





「じゃああたし等こっちだからー」





...ほんとは同じ方向だけど。
ちょっと結菜と話し合うから。





「わかった!」






...前咲瑠璃、あんたの笑顔が大嫌いです。
悪にまみれたその笑顔。





今は気弱なふり?





友達からいじめられるようになって?






...笑っちゃう。







「―ほんと、気付かないのかな」




ぼそっと、結菜がつぶやいた。