アイは駆け寄ってくる。 「来ないでえ!もういいんだから!!」 「瑠璃ちゃん…やだ、死なないで…お願い」 アイの頬には涙が伝っている。 「死んでほしくないよ…!!」 そんなふうに、思っててくれてたの? あたしは気が付けば、フェンスを降りていた。 「良かった…もう一度、やりなおそう?あたしから言うよ、もういじめはダメって…」 差し出された手。 それを握る。 …あったかい。 いつぶりだろう、こんな温かさ。 ズキッ ―!?