え… 美亜は、悔しそうに泣いて叫んだ。 「あんたが別行くからって、あたしが行けるわけじゃないんだよ!受かったからって上から目線してんじゃねーよ!!」 あたしは、奪ってしまったのかな。 美亜の将来を。 「それに…そのことだけが理由で嫌いなわけじゃねーし。ずっと前から大っ嫌いだったんだよ」 … あたしにもう、逃げ道は無い。 永遠に閉ざされた扉の内側。 もうそこには、絶望しかない―…