「上手くやれよ」 あたしは美咲ちゃんの耳元でそうつぶやいてから美亜達の後を追いかけた。 「美咲ちゃんじゃーん!どうしたの??」 昼休み、あたしは教室に来た美咲ちゃんをわざとらしく呼んだ。 よく来たじゃん。 これから辛い時間が始まるっていうのに。 普通なら来なくない? 逃げるでしょ。 「う、うん…」 「ほら、やって来なよ」 美亜の声で、美咲ちゃんは玲海の方へ歩いて行った。 玲海は美咲ちゃんにすぐ気付き、振り向いた。 「あ、美咲!」