夜空と夜桜






ニコッと笑う智哉に、恋歌は悩殺されそうになる





「…行ってきまーす」





そんな恋歌を、とりあえず外に出す





「あたしよりも、恋歌が大丈夫?





智哉と会う度にそんなんじゃ、いつかバレちゃうよ?」





もしかしたら、もうバレてるかもしれないけど。





「う……





だって…カッコイイし……





仕方ないじゃん…」





顔を手でパタパタと扇ぐ恋歌





もう、長袖じゃ、暑くなったな……





衣替えの時期だ





「私のことはいいから…





今は、なっちゃんの服!」





恋歌はあたしの手をひき、商店街へ行く