夜空と夜桜







「いい子」





あたしは、その子の頭を撫でて恋歌の腕を掴んで教室に戻る





「なっちゃん……





今のはちょっとひどくない??」





恋歌は、苦笑いしながらあたしに言う





「……いいんじゃない?





ちゃんと頭撫でてあげたし、泣いてなかったし……





今頃、あの子顔真っ赤なんじゃないの??」





……飴と鞭は使い分けなきゃね…





「……すごいね、なっちゃん…





予想当たってるよ…」





恋歌が教室の出入り口に目をやる





あたしもつられて目をやると、そこにはさっきの女の子が…





……顔を赤くして、あたしを見ていた





……あれは恋する瞳だ…





…あたし、ヤバイことしちゃったかも…