あたしは、萩原さんの体から目を離す
萩原さんの体は、ほどほどに筋肉がついていて……って何考えてんだ、あたし…
「まぁ、男だからね
はい、麦茶」
あぁ……
さっきの冷たい感触はこれだったのか…
そう思いながら萩原さんの手から麦茶を受け取る
「ありがと」
冷やされた麦茶が喉を通っていく
…おいしい
萩原さんはあたしの隣に座る
…若干距離をおいているのはあたしのことを考えているからだろうか
「…これ飲んだら帰る」
あんまりここでゆっくりしてたら萩原さんも迷惑だろうし……智哉が怒る
「そっか……」
それっきり、部屋の中は静寂に包まれた
