夜空と夜桜





「お?




ただいま」




あたしに気づくと、萩原さんは携帯をパタンッと閉じて立ち上がった





「すっごく広いお風呂だね





あ、袋か何かあったらもらいたいんだけど」





萩原さんはソファーの横にある棚の一番下からビニール袋をとってあたしに渡す






「そこまで広くないよ





あ…でも、一人だと広いね」





あたしは、もらった袋の中に汚れた服を入れて、鞄に入れる





「いつも一人で入るの?」





あたしはソファーに座ってそう聞いた





「ん~…





まぁ、大体はね」