萩原さんはあたしの顔をチラッと見て、ギョッとした顔になった 「え? やっぱ、何かされたの?」 心配そうにあたしをチラチラ見る萩原さんにあたしは笑顔で返す 「されて…ない……けど………」 赤信号になったのか、萩原さんはハンドルから手を離した 「そっか… 怖かったんだね 来るのが遅くなってごめん」 萩原さんはそう言って、優しくあたしを抱きしめた あまりにも優しくするので、あたしは抵抗できなかった …いや、しなかった