夜空と夜桜






…ホテルとか……





ラブホテル…?





………





それはまずいだろ





「家、行かせて貰います」





あたしはキッパリそう言った





「りょーかい」





萩原さんはクスクス笑ってハンドルを握った





あたしは少々ドキドキしながら前を向く





すると、突然萩原さんが、あたしにかけた背広を取った





「え!?」





思わず、萩原さんを見る





萩原さんはじっとあたしの体を見ていた





…何……かな?





恥ずかしいんだけど…





「…怪我とかしてないみたいだね」





萩原さんは再び背広をあたしにかけて言った