夜空と夜桜






「…あれだよ





よく分かったね」





俺は、倒した運転席を元に戻してそう言った





「…す、素敵な人だから、すぐ分かったよー」





はい、棒読みー





「それに、すごく細いし、羨ましー」






顔がひきつってるよ…





「夏琉ちゃん…





俺も、あの人の良いところ探したけど、全部無理があったよ」





必死に加奈美の良い所(?)を言っていく夏琉ちゃんに苦笑いする





「…全部の女の子には良い所が一つはあると思ってたけど……





無い人っているんだね…」





夏琉ちゃんは、何かを学習したようだ