「別にここの水族館じゃなくても他にもあるんだから、移動すればいいんじゃない?」
…他の水族館は嫌なんだよな
ここは、色々な思い出がつまっているから夏琉ちゃんと行きたいんだ
「ここじゃないと、ダメなんだ
俺、寝るから見張りよろしく~」
運転席を倒して寝ようとすると、
「あれ、違う?」
…夏琉ちゃんがそう言った
なんだよ…
少しは寝させろよ……
「ん~?」
そう思いながら、水族館の出入り口を見る
「あー…」
そこには、苦笑いしているホストと、嬉しそうにそのホストの腕に自分の太い腕をからめている加奈美の姿があった

