夜空と夜桜






でも、一緒にいても気を使わないかな





…既に嫌われてるからかもしれないけど





俺がじっと夏琉ちゃんの顔を見ていると、ピクッと体が動いた





「…う?





戻ってきてたんだ…」





眠そうに口を開く夏琉ちゃん





「さっきね





ごめんね、起こしちゃって……寝てていいよ」





夏琉ちゃんは俺がかけて毛布に気づいて畳み始める





「いや……眠いのは萩原さんもだし………





毛布、ありがと」





ニコッと笑って毛布を返してくれる夏琉ちゃん





……今の笑顔、ヤバイ





てか、初めての笑顔がそんな笑顔とか、俺ちょっと幸せものかもしれない