夜空と夜桜






俺は、すぐに夏琉ちゃんが待っている車へ戻る





「ごめんね、退屈…って、あれ?」





運転席に座って隣を見ると、気持ちよさそうに夏琉ちゃんが寝ていた





俺は、後ろから毛布をとって、夏琉ちゃんにかける






「…そんなに、退屈だった?」





俺は、起こさないようにそっと頭を撫でる





女子高生なんて、普段会うことはないからなんか新鮮だ





しかも、夏琉ちゃんみたいに、俺を嫌う人なんて少ないからな……





普通の子なら、名刺なんて渡さないんだけど、夏琉ちゃんは美人だし、他の子と何か違う気がしたんだ





ま、言っちゃえばただの興味。