「……顔真っ赤だぞ」 俺は沙耶の耳元でそう囁いた。 「ぎゃああああ!!」 沙耶は叫ぶと、俺を突き飛ばした。 その衝撃で、俺は本棚に頭をぶつけた。 ゴンッ 「いってー……」 ぶつけた衝撃で鈍い音がした。 「あっ、ごめんね!!大丈夫?!」