はあ……こんな時だけ調子いーんだから。 「……はあ」 私はため息をつくと、また問題集に視線を戻した すると――― 「沙~耶ちゃん♪」 ?! この声はもしや…… 「あっ、二階堂君のお出ましだよ♪」 莉乃は教室のドアに視線を向け、満面の笑顔でそう言った。