「ヤバいって何が?」


私は問題集から顔を上げて莉乃の方を向いた。




「テストだよ!!」


「そー?」


「そー。全然勉強してないから分かんないよー」



莉乃はそう言うと、肩をガックリ落とした。




「分かんないなら教えてあげるから」


「ほんと?!」


「うん」