◇side沙耶◆







「二階堂君が好き」


私はそう言って、猫かぶり王子の唇にそっとキスをした。




「……え?」


「これで分かったでしょ?……私がアンタを好きだって」




私は猫かぶり王子をジッと見て言った。




「あっ……えっと……」

「何よ。好きじゃないの?私のこと」