―――パァン!!


図書室に、鈍い音が響き渡った。




「いってぇ……」


「アンタってほんと無神経。人の気持ちをそーやって踏みにじる」


「…………」


「二階堂は……アンタみたいに人の気持ちを踏みにじったりしない」


「…………」


「……二階堂君はね、アンタみたいな大バカヤローとは違うのよ」